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社長になるまでのこと 2

実際に僕も手取りの給与ではとてもじゃないが生活はしていけない。完全な赤字。幸いにも蓄えがあったため、貯金を切り崩しながらの生活だった。休日にバイトをしようと真剣に考えていた。
若手社員はそこまで厳しい待遇ではなかったが、会社に対してのロイヤリティは完全に失くしていた時期。不安しかなかっただろう。

組織全体もギクシャクしていた。社長とナンバー2との関係性が悪化した。少し前から一枚岩に思えた2トップの関係が怪しくなっていた。
詳しい内容はここでは書かないが、結果的にナンバー2は役員を降り、しばらくして退職をした。現場のリーダーを失くしたのだ。営業部門の一つを任されていた僕が先輩を差し置き全体を仕切ることになった。

ナンバー2が役員を降りる頃、社長の会社に対する方向性が定まってきた。高齢であった社長は自らの引退を表明し、3つの中から選択することを考えていた。
「会社の自主解散」「会社の売却」「社員が引き継ぐ」。

「会社の売却」は社長の意に反する面もあり、選択肢から消えていた。残すは2つ。2つとした時点で社長の考えはある程度、決まっていたようだ。
「会社の自主解散」。今なら社員に退職金を払って処分することができる。それが一番安全策という判断であった。

誰かに任せてもいいという話もされていたが、本意とは感じれなかった。それに相応しい人物はいなかった。
幹部会でその話を切り出したわけだが、僕は自主解散の判断はやむを得ないと正直思っていた。特に反対もしなかった。トップがそう判断するのであれば仕方ないと結構冷めていた。

幹部会終了後、ナンバー2が僕を個室に呼んだ。
「哲、なぜ手を挙げない。お前しかいないだろ。」と言われた。僕は理解できなかった。つい数か月前まで、僕は組織から外れ、ほとんど窓際にいた人物。クビに近い存在ではなかったか。どうしてそんなことを言われるのか当初は理解できなかった。

このブログを書くにあたり、その当時の日記を読み直してみたが、内容は酷いもの(苦笑)。疲れた、疲れたという泣き言とトップの非難ばかり。前向きさは微塵も感じられない。情けない話だが健全な状態ではなかった。
しかし、それは僕だけではなく全社員が同じように感じていたのかもしれない。

もしかしたらナンバー2の一言から真剣に考え始めたのかもしれない。それは今でも分からない。ただその頃から、会社をどうすべきかと真剣に向き合うようになってきた。

「自主解散」という選択が本当に正しいのか。
一生懸命働いている社員はどうなる?名大社を信頼してくれるお客さんを自分勝手な論理で裏切っていいのか?本当にそれが正しいのか、自分の行動はそれでいいのかと何度も何度も自問自答した。

次第に明確になってきた。そして、答えがはっきりした。「自分がやる」という解だった。
会社全体にそんな雰囲気が少なからずあったと自分勝手に感じていた。それが後押ししてくれた面もあるかもしれない。

だが、その判断は自分に最大のリスクを与えることになる。現時点で業績は最悪。売上も前年比3割である。3割ダウンではない。ワークシェアリングを実施しているとはいえ、赤字が続いていた。
このままの状態であれば、いずれ破たんを招くことになる。無借金企業といえどもあっという間に債務超過に陥ることもある。尊敬する先輩にも揶揄された。「どろ船の船長になるのか?」と・・・。

(続く・・・)
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ジャンル : ビジネス

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プロフィール

山田哲也

Author:山田哲也
出身/岐阜県岐阜市 
生年月日/1966年5月22日

大学卒業後、株式会社名大社に入社。営業部門にて、東海地区の企業に対し新卒採用、中途採用の支援を行う。その後、営業マネージャーの傍ら、インターネット事業の責任者、大学サポートの責任者の業務を担当。副社長を経て、2010年5月より社長として全体を統括。

厚生労働省指定
CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)

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